houtengageki

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houtengagekiさんの日記

(Web全体に公開)

2012年
10月27日
23:47

「超エロゲー ハードコア」という本についての感想

※この日記はWeb全体公開です


 久しぶりの日記だなあ…
今日は、とても興味深い本を読んだので、その感想を書こうと思いました。
この本です。




 「超クソゲー」シリーズのライター陣が書く、エロゲーの本です。
前作「超エロゲー」は、エロゲー黎明期から2006年あたりまでの
エロゲーの歴史を追いながら有名な作品のレビューを載せていた、
という感じの構成でしたが、
今回は最近のエロゲーについてのレビューと、
業界人のインタビューがいくつか載り、
それを通して近年のエロゲー事情を紹介する、という具合の本になっていました。

 まず本題に入る前に、「超クソゲー」シリーズについて少々。
「超クソゲー」はクソゲーブームのはしりと言っても過言でない本で、
火付け役のひとつだったと思います。現在「超クソゲー3」まで刊行。
数多くのクソゲーを紹介し、そのクソゲーの突き抜けたところや
どうしようもないところを、面白おかしく紹介しており、
その作品の尖った部分を魅力として感じられるような本でして、
クソゲーはつまらないがクソゲーについて語るのはとても面白い、
ということを多くのゲーマーに教えてくれた本でした。

 しかも、単にクソゲーを貶しているような薄っぺらいやり方ではなく、
隠れた良作の発掘も同時に行なっていましたし、
嫌味な叩きではなく、あくまで読んでいて楽しいと感じられるような
ライター個々のゲームに対する愛を感じられる文章になっていたのが良かったと思います。


 そんな超クソゲーのライター陣が手がけるエロゲー本ですが、
この「超エロゲーハードコア」は、クソゲー紹介本ではないので、
普通にエロゲー業界や作品群を好意的に紹介する本になっています。
まあネタ枠としてクソエロゲーもいくつか紹介してますけどw
2006年以降のエロゲーを、有名な作品から尖った作品、抜きゲーまで、
いろいろ紹介しています。
もともとがクソゲーライター陣なだけに尖った作品の割合が多い印象。
「女装山脈」とか「プリンセスX」とか「デブプラス」とか…
有名どころでは、「リトルバスターズ!エクスタシー」
「真剣で私に恋しなさい」「車輪の国、向日葵の少女」などもありました。

 本全体のおおまかな内容は、ゲームのレビュー30本余りと、
虚淵玄、メイザーズぬまきち両氏のロングインタビュー、
エロゲ雑誌の元編集長のインタビュー、
そしてライター陣とOverdriveの代表と原画家というメンツによる
秋葉原ルポ&座談会、という構成になっていました。

 この本のなにが興味深いって、
近年のエロゲーを有名なゲームライターがレビューするというのは、
めったに見られないものだということですよ。
DOS時代や泣きゲーブームの頃なら
「ゲーム批評」でもエロゲレビューはありましたし、他にも色々と書籍はありましたが、
近年のエロゲーは、かつてのKanonだのFateだのといった
エロゲーマーじゃなくてもオタクなら名前ぐらいは知っている、というような
超有名な作品なんていうものがほとんどないということもあって、
こうしてレビューや業界についての語りが楽しめる本なんていうものは
実に珍しい気がします。
しかも、エロゲー専門ではない一般ゲームライターによるレビューとなると尚更です。
貴重な本だと言っていいんじゃないでしょうか。

 なので、興味深くレビューを読んでみましたが、
斜に構えた感じもなく、各エロゲーの特徴をしっかりとらえていて、
そのゲームの魅力がしっかり伝わってくるあたりは、
さすがにプロだなあと思わされる質でした。
「へんし~ん3」や「真剣恋」のレビューなどは、
素直に面白そうなゲームだなあと感じて、いずれ買おうと思いましたし。
普通にレビュー集としても質は高いです。
 しかし、超クソゲーのレビュアー陣の文章が好きな身としては、
あの濃いゲーマーな人達がエロゲーのレビューを普通に書いている
ということが、妙に新鮮でした。
エロゲーマーの身としては、この人達はエロゲを差別してない、
それどころか深く語れる知識も持っているのだ、と感じて、
とても嬉しくもなりましたね。


 そして、虚淵玄氏をはじめとする業界人へのインタビューも
実に興味深い内容。
各クリエイターの過去のエロゲ制作の顛末などを詳しく知ることができますし、
どういう思いでエロゲーを作ってきたのか、というのはユーザーの身として
読んでいて楽しかったですし、業界事情なども色々と分かって面白い。
虚淵氏のエロゲ観や業界に対する思いなども、とても興味深かった。
作り手側がエロゲをどう思っているのか知りたいなら、読んで損はないと思います。
それと虚淵玄、奈須きのこ両氏の関係について正確なことがわかるので、
そのへんに興味があるなら必読レベルかも。
ネットに流布しているFate/Zeroに関する憶測はデマだらけだということが
よくわかりますw


 この本、値段は少々しますが、読み応えは充分ありますし、
レビューを読むのが好きだったり、業界事情などに興味があるのであれば、
買って損はないと思います。
できればもっと色んな作品のレビューが見たいなあ、と思うので、
このシリーズ、もっと定期的に刊行して欲しいと思ったぐらい。



 では最後に、レビューされている作品の一覧を書いておこうと思います。

車輪の国、向日葵の少女
ゴア・スクリーミング・ショウ
ヴァリスX
恋姫†無双
姫騎士アンジェリカ
遊撃戦艦パトベセル
キラ☆キラ
魔法の少女シルキーリップ 三人の女王候補
リトルバスターズ!エクスタシー
真剣で私に恋しなさい!
幼なじみは大統領
リアル彼女
姉です。
最強御主人様!
狂った教頭No.2
デブプラス
らぶデス555!
あかときっ!夢こそまされ恋の魔砲
グリザイアの果実
修羅恋
規制不可
びっちんちょ
大帝国
へんし~ん!!! ~パンツになってクンクンペロペロ~
変態勇者の中出し英雄記
STARLESS
女装山脈
ランス・クエスト
裸執事
プリンセスX
かたわ少女
それゆけ!ぶるにゃんマン HARDCORE!!!
Theガッツ! -マキシマム・マタニティ-